保険って、「入っておくもの」だと思っていた。
20代のころ、父に「いい保険があるよ」と言われて、内容もよくわからないまま加入しました。毎月35,200円。何年も、なんとなく払い続けていました。
あなたも、なんとなく続けている保険、ありませんか?
この記事では、独身・子なしの私がジブラルタ生命を解約した理由を話します。決め手になったのは「生命保険って、誰のためにあるのか」という問いと、公的保険で実はこんなに守られているという事実でした。
私は医療保障が付いた1契約を30歳で解約しました。「ジブラルタ生命だから解約すべき」という話ではありません。自分を頼る家族の有無や、契約に付いている保障を整理したうえでの、私個人の判断です。
この記事は会社員・OLの方向けの体験談です。契約内容は商品ごとに違うので、あなたの保険証書と照らし合わせて読んでみてください。
「誰のために入っているのか」と思った日
お金の勉強を始めて、ある言葉に手が止まりました。
「生命保険は、残された人のためにあるもの」
死亡保障とは、自分が亡くなったあとに、残された家族が困らないようにするお金。
……私が亡くなって、困る人って誰だろう。
独身。子なし。健康で、持病もない。親は元気。
考えれば考えるほど、答えが出てこなかった。

2,000万円の死亡保障……誰のために払い続けているんだろう。
「万が一のため」とは言うけれど、その「万が一」が誰の役に立つのか、私には答えられなかった。
公的保険で、実はこんなに守られていた
解約を考え始めてから、公的保険の内容をちゃんと調べました。
知らなかっただけで、会社員はずいぶん手厚く守られていました。
病気・けがで働けなくなったら → 傷病手当金
業務外の病気やけがで働けず、十分な給与を受けられないときには、加入する健康保険から傷病手当金が支給される場合があります。
- 金額:原則、支給開始前12ヶ月の標準報酬月額の平均÷30×3分の2が1日分
- 期間:同じ病気やけがについて、支給開始日から通算1年6ヶ月
- 条件:連続3日の待期後、4日目以降も働けず、給与の支払いがないなどの要件を満たすこと
標準報酬月額は保険料計算用の区分で、手取りとは違います。給与が一部出る場合は調整があり、加入期間が短い場合は計算方法も異なります。
これ、知らなかった。

条件に当てはまれば、働けない間の支えになる制度があるんですね。まず加入先で確認したいです。
大きな病気になっても → 高額療養費制度
入院や手術で医療費が高額になっても、1ヶ月の自己負担には上限があります。
たとえば70歳未満・標準報酬月額28万〜50万円で、保険診療の総医療費が同じ月に100万円かかった場合。2026年8月〜2027年7月の区分では、自己負担限度額は92,940円です。
計算は85,800円+(100万円−286,000円)×1%。所得区分や診療月で変わり、全員一律の上限ではありません。
食事代や差額ベッド代など、対象外の費用は別に必要です。死亡保障とは役割も違うので、この制度だけで生命保険の要否は決められません。
「何が公的保障で賄えて、何が自分で備える部分なのか」を分けて考えることが大切なんですね。
自分に必要な死亡保障を考える
公的保険の内容を知ってから、生命保険の必要性を整理してみました。
| 状況 | 確認したいこと |
|---|---|
| 自分の収入を頼る家族がいる | 残された家族の生活費と、公的保障・貯蓄で足りない額を確認 |
| 住宅ローンを組んでいる | 団体信用生命保険の契約内容と、別に残る負担を確認 |
| 独身・扶養家族なし | 葬儀・整理費用、家族への仕送りなどを貯蓄で賄えるか確認 |
独身で、養っている家族がいない。健康で、持病もない。
そんな私に、2,000万円の死亡保障が本当に必要だったのか——答えは出ていました。
それでも怖かった。解約を決めるまでの話
頭ではわかっていても、解約の決断は怖かったです。
「万が一、何かあったら」「解約したら後悔するかも」「担当の人に申し訳ない」
夜、スマホで何度も検索しました。「生命保険 解約 後悔」。
あなたも今、同じ気持ちかもしれません。
でも怖さより大きかったのは——毎月35,200円を、理由もわからないまま払い続けることへの違和感でした。
解約の電話をかけると、担当の方に「もったいないですよ」と言われました。その言葉に一瞬揺らいだけれど、気づいたことがあります。
「続けてきたこと」と「必要だったこと」は、別の話だ。
手続きは、思っていたよりあっさり終わりました。そして——
解約返戻金として1,605,702円が、口座に振り込まれました。戻ってきた金額であり、そのまま利益額を表すものではありません。

百六十万円……。嬉しいより先に、悔しかった。もっと早く気づいていたら。
解約の詳しい話はジブラルタ生命を解約したら160万円戻ってきた【体験談】に書いています。
解約したのは1契約。現在、医療保険は未加入
私が30歳で解約したのは、医療保障が付いたジブラルタ生命の生命保険1契約です。その契約に付いていた医療保障にも入っていましたが、現在は医療保険に加入していません。
死亡保障を見直すことと、入院時のお金を準備することは、分けて考える必要があります。
高額療養費制度があっても、差額ベッド代などの対象外の費用や、休業中の生活費がすべてまかなえるわけではありません。使える公的保障と貯蓄を確かめ、足りない部分への備えを考えたいですね。

私の現在の状況は、医療保険に未加入。必要な備えは、人によって違います。
解約した契約と現在の加入状況はジブラルタ生命を解約した私の保険の現状|医療保険は未加入に書いています。
ひとつだけ、注意してほしいこと
この記事は、会社員として社会保険に加入している方向けの話です。
国民健康保険には、会社員の健康保険と同じ傷病手当金が原則としてありません。加入先による違いもあるので、実際に使える給付を確認してください。同じ「独身・子なし」でも、必要な備えは変わってきます。
「私の場合はどうなんだろう」と思ったら、自分の状況を一度整理することをおすすめします。
まず保険証書を引っ張り出して、次の3つを書き出してみませんか?
- 亡くなったとき・入院したとき、それぞれいくら受け取れるか
- 解約すると、主契約と一緒になくなる保障は何か
- 保障がなくなった場合、貯蓄でどこまで備えられるか
新しい保険への加入を考えているなら、引受条件や保障開始日も確認が必要です。解約後に同じ条件で入り直せるとは限りません。
「貯蓄で備える」といっても、何のお金を残すか迷いますよね。生活費や急な出費への備えは、こちらで整理しています。
まとめ|「誰のために入っているか」を、まず考えてみて
保険は「入っておくもの」じゃなくて、「自分の状況に合わせて選ぶもの」。
まず保険証書を引っ張り出して、金額と保障内容を確認してみてください。「これ、誰のために入っているんだろう」という問いを、一度自分に投げかけてみてほしいです。

まず保険証書を引っ張り出して、金額だけ確認してみて。それだけで"自分の保険"が見えてくるよ。
参考にした公式情報
制度・商品条件は2026年9月15日に確認しています。体験談の時期や金額とは分けてお読みください。
