「複利の力ってすごいよ」
お金の勉強をしていると、必ず聞く言葉ですよね。
でも正直に言います。私、最初は意味が全くわかりませんでした。
教科書みたいな説明を読んでも、頭の上を通り過ぎていく感じ。「ふくり……?」って。
この記事は、そんな「複利アレルギー」だった私が、NISAを始めて腹落ちした体験談です。
教科書じゃなく、30代の私が実際にお金を動かしてみてわかった、複利の本当の意味。
読み終わるころには、「あ、こういうことか」って腑に落ちる感覚を、あなたにも届けられたら嬉しいです。
「複利」という言葉、私には呪文だった
まず正直なところから。
本やYouTubeで「複利」という言葉を初めて知ったとき、私の反応は「意味が全くわからない」でした。
利子に利子がついて……ふえる……?という説明は読みました。でも、頭の中で何も像を結ばないんです。
数字が動くイメージも湧かない。具体的に何が起きてるのか、想像できない。

みんなが「複利すごい」って言うから、たぶんすごいんだろうな……としか思えなかったんです。
たぶん同じように感じている方、結構いるんじゃないでしょうか。
「複利」って、言葉のわりに実感が湧きにくいんですよね。
教科書を読んでも腑に落ちなかった理由
何冊か本を読みました。複利の説明はだいたいこんな感じです。
元本に利息がつき、その利息にもまた利息がつくこと
……正しいんです。でも、これだけだと「で、何がどうすごいの?」ってなりませんか。
私もそうでした。
たぶん、お金が動いている「実感」がないからだと思います。手元で何かが変わっているわけじゃない。ただ言葉だけが浮いてる感じ。
頭で理解することと、心で腑に落ちることは、まったく違うんですよね。
腑に落ちた瞬間は、証券口座を開いたとき
きっかけは、思いがけずやってきました。
NISAを始めて、月3万円ほど積み立てるようになって数ヶ月。
「そういえば、口座どうなってるかな」と何気なく証券口座を開いたら——
評価額が、元本より少しだけ多くなっていたんです。
「あ、これか」
頭の中で、何かがつながりました。
私が何もしていないのに、勝手にお金が増えてる。たった数千円の違い。でも、「元本+α」になっているという事実が衝撃でした。

あ、お金が「働いてる」って、こういうことか。教科書で何回読んでも分からなかったことが、画面を見たら一瞬でわかりました。
「お金がお金を生む」という、あの言い回し。あれは比喩じゃなかったんです。
本当に、自分が触ってないのに、お金が少しだけ増えていく。
それが「複利を学ぶ入り口」になりました。ただ、短期間の評価額の上昇だけで複利の効果とは判断できません。複利は、得られた利益を元本に加えて運用し続けること。投資信託の価格は下がることもあります。
シミュレーターで30年後を見たら、固まった
腑に落ちたあと、気になって金融庁の積立シミュレーターで30年後の数字を試算してみました。
仮に、月3万円・年利5%で30年間つみたて続けたとします。
毎月末積立、月利は5%÷12、税金・手数料は含めない仮定です。実際の利回りは一定ではなく、損失が出ることもあります。物価上昇も反映していません。
すると——
表は横にスクロールできます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 元本(自分が払った合計) | 1,080万円 |
| 30年後の評価額(想定) | 約2,497万円 |
| 運用益(一定利回りを仮定) | 約1,417万円 |
1,417万円。
私が出したお金の、1.3倍以上のお金が「勝手に」増える計算です。
画面を見て、しばらく固まりました。
「これが、複利の威力か……」
教科書で何回読んでもピンとこなかった言葉が、この瞬間、ようやく重みを持って胸に届きました。
「早く始める」ことが、複利の最強の武器
ここで気づいたことがあります。
複利は、利益を再投資する期間が長いほど、効果が大きくなりやすい仕組みなんです。
同じ月3万円を積み立てても、開始年齢でこれだけ差が出ます(年利5%・想定)。
表は横にスクロールできます。
| 開始 | 期間 | 元本 | 60歳時点の評価額(想定) |
|---|---|---|---|
| 25歳から | 35年 | 1,260万円 | 約3,408万円 |
| 30歳から | 30年 | 1,080万円 | 約2,497万円 |
| 35歳から | 25年 | 900万円 | 約1,787万円 |
| 40歳から | 20年 | 720万円 | 約1,233万円 |
たとえば30歳開始と35歳開始では、約710万円の差。
30歳開始と40歳開始では、約1,264万円の差。積立元本の差も含んだ金額です。
これが「複利は時間が武器」という意味でした。
この条件では、30歳開始と35歳開始で約710万円。「早く始めなさい」という言葉の重みを、初めて理解した瞬間です。
ここで「もう遅い」って思いそうになりました。でも違うんです。
30歳から60歳までは、30年ある
20代から始めた人と比べたら、30代の私たちはたしかにスタートが遅い。
でも、考えてみてください。
30歳の私たちには、60歳までまだ30年あります。
40歳の人と比べたら10年早い。50歳の人と比べたら20年早い。
「もう遅い」じゃなくて、「今日が一番早い日」なんです。
私はこの数字を見てから、「あの時始めておけば」と過去を悔やむのをやめました。
過去は変えられない。でも、今日始めることで、未来は変えられるから。
複利を「実感」するためにやってよかった3つのこと
教科書で挫折した私が、腑に落ちるまでにやってよかったことを3つだけ書きます。
① まず少額でいいから始める
「全部わかってから始めよう」とすると、永遠に始められません。
私は月3万円という、自分が止めても痛くない金額から始めました。
実際にお金が動くと、教科書では絶対わからなかったことが、肌でわかります。
② 数ヶ月、放置してから口座を開く
毎日見ると一喜一憂してしまいます。
数ヶ月置いてから「そういえば」と開くくらいでちょうどいいです。
「あ、増えてる」という小さな実感が、複利の入り口です。
③ シミュレーターで30年後を試算する
金融庁の「資産運用シミュレーション」は無料で使えます。
自分の積立額で30年後を見ると、文字どおり腰が抜けます。
「やらない理由が、なくなる瞬間」と言ってもいいかもしれません。
複利を実感できたのは、楽天証券で積立を始めたからでした。

まとめ|複利の仕組みとリスクを知ってから
複利は、わからないままでも始めていいと、私は思っています。
私自身、最初は意味がわからないまま月3万円を入れました。先に動いたから、後で意味がついてきたんです。
「わかってから始めよう」を待っていたら、たぶん今も始めていません。
5年後の自分から「ありがとう」と言われる選択を、今日できたら最高ですよね。

複利は、頭で理解しなくていい。手を動かして、数ヶ月後に画面を見たとき、きっと「あ、これか」って感じる瞬間が来ます。
この記事はあくまで個人の体験談・想定試算です。投資には元本割れリスクがあります。実際のご判断はご自身の状況に合わせてお願いします。試算は毎月末に3万円を積み立て、月利を5%÷12、税金・手数料を0円と仮定して計算し、万円単位で四捨五入しています。毎月一定の利回りが続く仮定であり、将来の成果を保証するものではありません。
参考にした公式情報
制度・商品条件は2026年9月15日に確認しています。体験談の時期や金額とは分けてお読みください。
