この保険、私には「サイズが合っていなかった」んだと思います。

試着室でいえば、体型に合わないまま何年も着続けていたドレス。「なんか窮屈だな」と感じながらも、脱ぐ勇気がなかった。

今日は、そのドレスをようやく返却した話をします。


毎月35,000円、何年も払い続けた

社会人になってすぐ、職場に保険の担当者が来ました。

「若いうちに入っておいた方がいいですよ」「万が一のときにお母さんが困らないように」

その言葉に、私は頷きました。契約書の内容をほとんど理解しないまま、サインをしていました。

毎月の保険料は35,000円

当時の私には「保険=入っておくもの」という感覚しかなく、その金額が高いのか安いのかも、正直わかっていませんでした。

死亡した場合の受取人は、母。「何かあったときに、せめてお母さんだけは守りたい」という気持ちで、疑問を持たずに払い続けていました。


転機は、お金の勉強を始めたこと

あるとき、YouTubeでお金の勉強を始めました。

最初は「投資って怖い」「節約の話でも聞こうかな」くらいの気持ちでした。でも見ていくうちに、保険の話になって、思わず手が止まりました。

「保険の本来の役割は、自分一人では到底対応できないほどの大きなリスクに備えることだ」

そして、こんな問いかけが続きました。

「独身で、扶養している家族がいない人に、何千万円もの死亡保障は必要ですか?」

…必要、ない。

頭の中で、ゆっくりとそう理解が追いついてきました。


解約を決意した夜

でも、決意するまでには時間がかかりました。

「もし解約した後に病気になったら?」 「担当の人に申し訳ない」 「なんとなく、保険を解約する人って、なんか変な感じがする…」

夜、布団の中でスマホを見ながら、何度も解約について調べました。

決め手になったのは「解約返戻金」の存在でした。

解約返戻金とは、保険を途中で解約したときに戻ってくるお金のことです。積み立て型の保険の場合、一定期間以上加入していれば、まとまった金額が返ってくる仕組みがあります。

「解約しても、お金が戻ってくるんだ」

それがわかったとき、少しだけ怖さが和らいで、翌朝、電話をかけることにしました。


解約の手続きは、意外とあっさりだった

電話口で「解約を検討しています」と伝えると、担当者から引き止めはありました。「見直しプランはどうですか」「もう少し考えてみませんか」と。

でも私は「勉強した上で決めました」と、ゆっくり、はっきり伝えました。

その後は書類が郵送されてきて、必要事項を記入して返送するだけ。

拍子抜けするほど、シンプルな手続きでした。


戻ってきたのは、1,605,702円

解約手続きが完了して、しばらくして通帳を確認しました。

1,605,702円

三桁を数え直しました。百六十万円。

「これ、本当に私の口座に入ってるの?」

嬉しいというより、最初は呆然としていました。

でも次の瞬間、少し悲しくなりました。

この160万円は、必要以上の保険を何年も払い続けた結果だ。

もしあの頃、もっと早くお金の勉強をしていたら——。そう思うと、後悔のような感情もありました。

でも、気づいたのが今でよかった。まだ間に合う。そう気持ちを切り替えました。


解約後、何が変わったか

毎月35,000円が浮きました。

今は、そのお金をこう使っています。

  • つみたてNISAに毎月積み立て
  • 残りは生活費の余裕として確保

「保険を解約して不安はないの?」とよく聞かれます。

答えはNoです。

必要最低限の保険(医療保険など)は別途残してあります。「全部解約した」わけではなく、「自分に合ったサイズに整えた」という感覚です。


保険は「全部やめろ」ではない

誤解してほしくないのですが、保険を否定したいわけではありません。

本当に必要な保障は残す。過剰なものを見直す。ただそれだけです。

私が残した保険・解約した保険については、また別の記事で詳しく書きますね。


保険の見直し、どこから手をつければいい?

「私も見直したいけど、何から始めればいいかわからない」

そう思ったとき、私が最初にやったのはFP(ファイナンシャルプランナー)への無料相談でした。

中立的な立場のFPに話を聞いてもらうことで、自分の保険が「必要か・不要か」を整理することができます。

保険会社の担当者ではなく、第三者の専門家に相談するのが安心です。

無料相談サービスについては、また別の記事でご紹介します。


まとめ:サイズの合わない服は、返していい

保険を解約することは、怖くない。

むしろ、何年も「なんとなく」払い続けていた方が、もったいなかった。

160万円が戻ってきた日、私は少しだけ泣きそうになりました。嬉しさと、後悔と、「これからちゃんとしよう」という気持ちが混ざって。

サイズの合わない服は、返していい。

お金も、保険も、試着してみて「合わない」と思ったら、ちゃんと見直していい。

それが「マネー試着室」を作った理由の一つでもあります。

次の記事では、解約してよかった保険・残してよかった保険の話を書きます。


この記事はあくまで私個人の体験談です。保険の見直しはご自身の状況に合わせてご判断ください。FP相談を活用することをおすすめします。